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賃貸物件でのトラブル
騒音のトラブルや問題は賃貸では珍しくありません。
そういった騒音トラブルを避けるためにするべきことがあります。
誰もが自分のお家で静かに暮らしたいのでは、ないでしょうか?
静かな暮らしを実現するために自分自身でできることはないか見ていきましょう!
本当にあった騒音トラブル
まずは、実際にあった騒音トラブルの事例を見ていきましょう。
3階建てのアパートに住む男性が2階に住む方にクレームを申告しました。
そのアパートは鉄骨鉄筋コンクリート造でしっかりした作りでしたが、どうして騒音トラブルになったのでしょうか?
申告の内容は、2階に住む女性が早朝に自分の信仰している信教のため、読経を行っており、共有部まで声が響いているというものでした。
信教は自由ですが、3階に住む男性は、毎日早朝に目が覚めてしまい、睡眠不足を訴えているようでした。
このトラブルでは、2階に住む女性に悪意がなく、信教の問題で読経をやめることができない点にありました。
しかしながら3階の男性は、我慢ができずにそのアパートを退去してしまったようです。
騒音の解決方法
事例では、3階に住む男性は退去してしまいましたが、トラブルで退去をしてしまうというのはもったいないと言えます。
大家さん、管理会社、入居者さん、全員が不幸になってしまう結果と言えるのではないでしょうか?
最悪の結果を避けるためにすべきことは、なんなのかをしっかりと考える必要があります。
管理会社に報告する
管理会社に報告すると、管理会社はトラブルの発生源となる入居者さんに注意喚起をします。
もちろん、クレームを入れたのが誰かは分からないようにしてくれます。
最初は、張り紙等を張ることで対処を促します。
それで解決されない場合には、管理会社が直接訪問して注意をすることになるでしょう。
実際には、この「管理会社に報告する」という方法しかとれません。
では、入居者の方に悪意がなく、騒音トラブルが解決しない場合にはどうすべきなのでしょうか?
管理会社が強制退去を促す
1人の入居者さんのために他の入居者さんが退去してしまうとなると大家さんにとっては大問題と言えます。
そこで「強制的に退去をしてもらう」という方法もあります。
しかし、賃貸では強制退去をしてもらうには、裁判上の手続きが必要な場合もあり、追い出すというような行為はできません。
納得して出て行ってもらう形を取ることが望ましいのです。
トラブルを起こした入居者さんに納得して退去してもらうことができない場合の方が多いのはもちろんです。
騒音トラブルは、被害者にとってはひどくストレスが溜まることでしょう。
騒音トラブルは、入居前にできるだけリスクを排除しておくことが一番の方法となるのです。
騒音トラブルを未然に防ぐ
騒音トラブルを未然に防ぐためには、様々な方法があります。
入居審査が厳しいマンションを選ぶ
まずは、できるだけ入居審査が厳しいマンションに入居をすることです。
入居審査が厳しいマンションであれば、入居者は常識のある人が多くなります。そのため、騒音トラブルを起こす方は、自然と少なくなるのです。
防音がしっかりしたマンションを選ぶ
次に防音がしっかりとしたマンションに住むことです。
部屋を借りる際に扉を閉めて外の音が漏れてこないか、振動は響かないかを確認します。
木造のアパートなどは音が漏れやすいため、特に注意が必要です。
防音性を重視する際は、
- 「鉄筋コンクリート造」
- 「鉄筋鉄骨コンクリート造」
のマンションを選ぶようにしましょう。
また、最終的な遮音性は壁の厚さに左右されます。壁の厚さが200mm以上の物件を選ぶとバッチリでしょう!
定期借家契約のマンションを選ぶ
最後に再契約型の定期借家契約をしているマンションに入ることです。
賃貸では、「追い出すというような行為はできない」と説明しましたが、定期借家契約では、双方の合意がない契約の更新ができません。
トラブルを起こす入居者には、大家さんが再契約をしないという形を取り、住み続けることができません。
まとめ
いかがでしたか? 騒音トラブルは、なかなか解決ができないことが多くて難しい問題です。
- 防音性、遮音性の高い構造のマンションを選ぶ
- 入居審査が厳しいマンションを選ぶ
など、入居前に対策を講じることがベストな選択と言えるでしょう。