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おとり物件の見抜き方
こんにちは! プレイングハウジングの新島です。
不動産に関するコラムを執筆しています。
今回は、最近話題になっている「おとり物件」についての見抜き方をご紹介したいと思います。
「おとり物件」とは?
そもそも「おとり物件」とは、どういうものかについてまずは紹介しますね。
例として、こんなやり取りがあります。
来月に引越しを控えるAさんが、ネットを使って物件を探しています。





Aさんは、名前と電話番号を伝えて折り返しを待ちます。
数分後
どうやら業者から電話がかかってきたようです。



とここまでが、いわゆる「おとり物件」の手法です。
架空の良い条件の物件を掲載して、業者は、近々引越しを予定している人の個人情報を手に入れることができました。
ポイントは折り返しの電話
ここで注目しておいてほしいのは、某大手ポータルサイトでは、初めて電話すると必ず折り返し電話すると言われます。
某ポータルサイトに書いてある無料電話は、非通知での着信となるためです。
不動産業者は、引越し予定の人の個人情報がほしいので相手に電話番号と名前を聞きます。
あとは、何度も電話をかけて、引越ししないのかを聞いてくるでしょう。
さきほどのような、やり取りに身に覚えがあるかもいらっしゃるのではないでしょうか?
「おとり物件」は、引越し予定の人の個人情報を集めるために使われる手法であるとも言えます。
おとり物件を見分ける 5つの方法
「おとり物件」を見分ける方法を5つのポイントに分けて紹介していきます。
1. 家賃相場よりも明らかに安くて、設備が良い物件は「おとり物件」の可能性大
賃貸の部屋を探す時にポータルサイトなんかを使いますよね。
その中で、明らかに綺麗で、安くて、他から浮いている物件ってありませんか?
部屋が安いのには、必ず理由があります。
おかしな家賃になっているのは、事故物件だったり、反社会的勢力の方が隣に住んでいたり、家賃を下げないといけない理由があるからです。
そもそも、ポータルサイトは、一番情報が最後に回ってくる、いわゆる「あまりもの物件」が多いです。
そんな「あまりもの物件」の中に驚くほど条件が良いものが残っているのはおかしくないですか?
明らかに他の物件と比べて驚くほど好条件の物件は「おとり物件」と疑う必要があります。
2. 「現地集合できません」っておかしいですよね
次に疑っていきたいのは、業者の中には電話の段階で満室と分かっているのに、「まだ空室で募集中です」と答える業者がいます。
まずは、来店させてから「さっき、希望の物件、申し込みが入ってしまったんです」とか言って、違う物件を紹介してきます。
これは、消費者からすれば、無駄足になりますし、腹立たしいかもしれません。
しかし、怒らない人もいるので、とりあえず来店させるという手法がまだ使われているのです。
これに対して使える手法が「現地集合」です。
来店ではなく、現地で集合して、物件を見せてほしいと伝えてみましょう。
これに対して「実は、管理組合が現地集合を禁止してるんです、、」とかよく分からない言い訳をしてくるようだったら、それは、ほぼ間違いなく「おとり物件」です。
無駄足を避けるためにできるだけ現地集合で対応できるか聞いてみましょう!
3.「なんでこんなに良い条件なのに家賃が安いの?」と聞く
次に注目していきたいのが、最近は「おとり物件」の手法も様々になっているという点です。
例えば、定期借家契約を使った「おとり物件」です。
定期借家契約は、契約期間があらかじめ定められた契約です。契約期間が3ヶ月とか、驚くほど短い契約の物件を掲載しているケースがあります。
家賃が安くて、とても良い物件だと思って不動産屋に行ってみると、「実は定期借家契約で3ヶ月しか住めないんです。」とか言われるんですね。
不動産屋としては、とりあえず引越し予定の人をお店に連れてこれたので、ラッキーと思っているでしょう。
こういった来店してから、「実は、○○なんですよ、このマンション」という形の手法に騙されないため、必ず電話の段階で、どうして良い条件なのに安いのか、どうしてまだ空室なのかを聞くようにしましょう。
4. 物件名は? 住所は?
最近の不動産賃貸ポータルサイトは、なぜか物件名が非表示になっている物件が増えました。
明らかに増えたと思います。
不動産ポータルサイトを見て、「物件名が書いてあるやつ」と「物件名が非表示のやつ」があります。
どうして非表示かというと不動産会社が物件を掲載する時に非表示にしているからです。
では、不動産会社が非表示設定を選ぶ理由はなにか?
それには、2つの理由があります。
- 物件に直接行かれると、募集元の会社に問い合わせされるから
- 物件名がわかると「おとり物件」かどうか判別されてしまうから
①は、仲介会社は、募集元の会社に直接お客さんが行ってしまうと仲介会社は必要なくなってしまいますよね。
②は、掲載されているマンションが近所なら、見に行かれると「おとり物件」がバレる可能性がありますよね。
管理人さんが全室満室なのを知っている場合や、入居者募集の旗がマンション前にない等です。
不動産会社が故意に物件名や住所を掲載していないということは、掲載するとなにか不都合があるからです。そう考えると、しっかりとマンション名と住所が記載された物件に問い合わせるのが一番いいことが分かります。
5. 福岡市や北九州市なら、ふれんずを使おう!
最後に物件を探すなら「ふれんず」を使った方が良いです。
「ふれんず」は、宅建協会が運営しており、仲介会社ではなく募集元の会社しか掲載していません。
おすすめ!ふれんずしかも、不動産会社は、不動産オーナーから物件の募集を頼まれて、媒介契約を結ぶと契約形態によりますが、ふれんず等に掲載する義務があります。
おとり物件を掲載する余地がないサイトが「ふれんず」です。
問い合わせて、「申し込みが入ってしまった」と言われる場合には、おそらく本当に申し込みが入ってしまったのだということです。
「ふれんず」を使えば、おとり物件に騙される心配はありません。
まとめ
いかがでしたか?
ここまで、おとり物件の対策を5つのポイントに分けて紹介してきましたが、使えそうなものはあったでしょうか。
実際に「おとり物件」は不動産業界の信用を貶める行為の一つですから、確実になくしていかなくてはなりません。
これからお部屋を探される方は、少しだけでも参考にしてみてくださいね♪